ビットコインの概要やメリット、購入方法までを徹底解説!
最近、「ビットコイン(bitcoin)」という言葉をネット記事やSNSでよく聞くようになりましたね。
しかし、有名になったとはいえ
「じゃあ、ビットコインって何?」
と聞かれたときにきちんと答えられる人は多くはないと思います。
また、なんとなく理解している人でも
「電子マネーとの違いは?」
「他の仮想通貨と何が違うの?」
といった疑問を持っているかもしれません。
この記事では、ビットコイン(bitcoin)の概要やメリット、購入方法などの初心者向け情報を分かりやすく、しかし徹底的に解説していきます。
ビットコインってそもそも何?
ビットコインとは、インターネット上でのみ使うことができる暗号通貨の一つです。
サトシ・ナカモトと名乗る人物によって投稿された論文に基づき、2009年に運営が開始されました。
ビットコインの大きな特徴として
ということが挙げられます。
こうした特徴から、ビットコインは遠隔地への支払いや送金に適した通貨であると言えます。
例えば、日本国内の銀行から米国にドルを送金したい時、通常手続きから着金まで1~3日程度かかってしまいます。
これだけグローバル化が進行した世界において、この特徴はかなり魅力的ですよね。
ビットコインに関する分かりやすい説明動画を下に掲載しておきますので、こちらも参考にしてみてください。
https://www.youtube.com/watch?time_continue=10&v=rZ7dbOzz05kでは、ビットコインは既存の通貨などと一体どこが異なっているのでしょうか?
ビットコインと法定通貨・電子マネーとの違いを比較した表が以下のものです。
[table id=1 /]それでは、ビットコインと法定通貨・電子マネーとの違いについて詳しく見ていきましょう。
ビットコインと法定通貨との違い
まずは、ビットコインと法定通貨の違いを見ていきます。
ビットコインと法定通貨の最も大きな違いは「発行元」と「発行上限」です。
法定通貨は、その国の中央銀行や政府が発行します。
一方、ビットコインは不特定多数の人が発行することになります。
このビットコインの発行作業はマイニング(採掘)と呼ばれています。
不特定多数のコンピューターに複雑な計算をさせて、いち早く計算を解いたコンピューターが新規発行のビットコインを得る仕組みです。
マイニングよって発行されるビットコインは、法定通貨とは異なり発行上限が存在します。
加えて、1回のマイニングでの発行数も決まっており、4年に1度、発行数が半減するように半減期が設定されています。
なぜなら、短い期間の発行数急増によるインフレにより、ビットコインの価値が急落してしまう事態を避けるためです。
ビットコインと電子マネーとの違い
次に、ビットコインと電子マネーとの違いを見ていきます。
「電子」マネーとなっていることから、仮想通貨との違いが分かりづらいかもしれません。
最大の違いは、「発行元」と「交換性」にあると言えます。
「発行元」という点に関しては、前述の通り、ビットコインは不特定多数の人が発行できます。
一方で、SuicaやEdyといった電子マネーは、特定の企業・機関が消費者からチャージされた金銭を元に発行されます。
「交換性」という面においては、ビットコインは譲渡や他の通貨や現金への交換が可能となっています。
しかし、電子マネーは基本的には、利用者から発行元企業や加盟店という一方通行でしか交換することができません。
こうしたことから、ビットコインがオープンなシステムであるのに対し、電子マネーは閉じられたシステムであると言えます。
ビットコインのメリット・デメリットとは?
次に、ビットコインのメリット・デメリットについて見ていきましょう。
ビットコインのメリットは
- 迅速・安価に送金ができる
- 海外での両替が不要になる
- 自国通貨の金融危機の際のリスクヘッジ
です。
一方、ビットコインのデメリットは
- 激しい価格変動
- 国内での決済場所が少ない
- 決済の滞りや非承認の可能性
となっています。
それでは、これらのメリット・デメリットを詳しく見ていきましょう。
メリット①:迅速・安価に送金ができる
従来の送金というものは、銀行やその他の金融機関を仲介して行っていました。
そのため、送金が実現するには一定の時間とコストが発生してしまいます。
前述の通り、ビットコインとは管理主体のいない通貨です。
ですから、ブロックチェーンネットワークを利用すれば、送金者はインターネットで受取人に直接送金をすることが可能となります。
「ブロックチェーン」とは、改ざんできない取引記録を利用者全員で監視する技術のことです。
こうしたシステムを利用することで、中央機関を介さずに送金が可能となり、その分時間とコストの節約が実現するのです。
メリット②:海外での両替が不要になる
ビットコインは世界中で決済手段としての利用が進んでいます。
ですから、近い将来においてビットコインを持っていれば、海外で両替する必要がなくなるかもしれません。
現在、ビットコインを決済手段として利用している店舗は確かに多くはありません。
しかし、ビットコインが一般的に浸透するにつれて、決済手段として導入する店舗は着実に増加しています。
多くの国でビットコイン決済が可能になる日はそう遠くはないかもしれませんね。
メリット③:自国通貨の金融危機の際のリスクヘッジ
政府や銀行などの中央機関によって発行されている自国通貨が、金融危機により価値が暴落してしまうといった事態が自分の身に降りかかることが万に一つもないとは言い切れませんよね。
そうした緊急事態の際に、ビットコインを持っていればリスクヘッジが可能です。
ビットコインは中央管理者がおらず、世界中に散らばっているブロックチェーンとそのネットワークの参加者の信頼によって価値が生まれています。
そのため、たとえ自国の通貨がハイパーインフレになったとしても、大きな影響は受けません。
具体例として、キプロス島での金融危機の際に、資産の一部をビットコインに変えていた人は被害が少なかったという実例があります。
デメリット①:激しい価格変動
ビットコインは、外部要因や流動性の欠如による価格変動が激しいです。
そのため、ビットコインを購入した際の価値を持たなくなる可能性があります。
例えば、9月8日から15日の1週間において
- 9/8:中国でのビットコイン取引所の規制報道
- 9/12:JPモルガンCEOの「ビットコインは詐欺」発言
- 9/14:中国最大のビットコイン取引所閉鎖
といった外部的な要因によって、なんとビットコインの価値は10万円以上も下落してしまっているのです。
確かに、こうした価格変動を利用して資産運用している投資家の方は現在、国内外に非常に多いです。
ビットコインによる「決済」という場面ではデメリットとなる価格変動ですが、投資商品として考える場合においてはそこまでネガティブな要素にはならないかもしれませんね。
それでもやはり、「大きな価格変動が起こる」という危険性を認識し、投資対象としての購入にも決済通貨としての購入にも十分注意すべきでしょう。
デメリット②:国内での決済場所が少ない
これだけ有名になったとはいえ、日本国内でビットコインによる決済が可能である場所は、まだまだ少ないのが現状です。
せっかく現金をビットコインに変えたとしても、決済手段として利用することができない、なんてことが起きてしまうかもしれません。
海外では、日本国内と比較してもビットコイン決済が徐々に浸透しており、ビットコインによる決済が可能な場所は増えてきています。
2020年の東京オリンピックにおいて、訪日外国人の増加が見込まれており、日本国内においてもビットコイン決済導入の風潮は高まってきています。
今後、急速に日本国内でもビットコイン決済が普及していくかもしれませんね。
デメリット③:決済の滞りや非承認の可能性
現在、ビットコイン使用者と流通量の急増に伴い、ビットコインを支えるシステムによる取引承認の遅れや、非承認が発生する、といった問題が生じています。
この問題はスケーラビリティ問題と呼ばれ、現在解決に向けた動きが活発になっています。
しかし、解決が遅れた場合、スケーラビリティ問題がより顕在化し、決済手段としてのビットコインにおいて深刻な問題となってしまうかもしれません。
ビットコインはなぜ、発行元が存在しないのに信頼されるのか?
ここまで見てきたビットコインのメリット・デメリットの大部分は、ビットコインの発行元が存在していないことに起因しています。
そこで
「なんで発行元が存在していないのに、みんなビットコインをそんなに信頼しているの?」
という疑問が出てくると思います。
通貨制度とはそもそも発行元の「信用」において成り立っているのであり、法定通貨であっても発行元の信頼が失墜すれば通貨としての価値はなくなってしまいます。
では、ビットコインはどのようにしてその「信用」を生み出しているのでしょうか。
そもそも貨幣の三要素としては
- 価値の尺度になる
- 価値の保存が可能
- 決済や交換の手段になる
の三つが挙げられます。
法定通貨の場合は、金本位制の廃止に伴い、「金」という資産ではなく、政府や銀行といった発行元(管理主体)への信頼に価値が紐づいています。
一方でビットコインの場合は、ブロックチェーンと呼ばれるシステムへの信用がビットコインの価値を紐づけており、このブロックチェーンが生み出すビットコインに価値が生まれています。
ビットコインと他の仮想通貨は一体どこが違うの?
ビットコインと、イーサリアムやリップルといった他の仮想通貨を比較するうえで重要になってくるのは
「それぞれの仮想通貨が持つ役割」
です。
それぞれの仮想通貨の特徴を「発行量の上限」「管理主体」「目的」で比較すると
[table id=2 /]となります。
スマートコントラクトとは、取引の契約を人の手を介さずに自動で実行させる仕組みのことです。
身近な例としては、自動販売機などが挙げられます。
イーサリアムの通貨Ether(イーサ)の役割とは
イーサリアムとは、スマートコントラクトを活用したシステムのことを指し、そのシステム内における仮想通貨単位をEther(イーサ)と言います。
このEtherは、ブロックチェーンのスマートコントラクトを機能させるための「燃料」としての役割を果たしているのです。
分かりやすく言えば、ビットコインの取引の際に必要な「手数料」と同等の役割を果たしているのです。
リップルの通貨XRPの役割とは
リップルとは、分散型台帳を用いた送金システムのことを指し、そのシステム内における仮想通貨単位をXRPと言います。
XRPはブリッジ通貨と呼ばれ、異なる通貨同士の送金を少ない手数料で素早く実現することができます。
ビットコインであれば約10分かかる送金も、XRPであれば約3秒で送金が可能となります。
ビットコインは一体どうやって入手・購入するの?
ここまで見てきた方は、かなりビットコインについての基礎的な知識を得ることができ
「そんなに便利ならビットコインを使ってみたいなぁ…」
と考え始めた方も多いのではないでしょうか。
ビットコインの主な入手方法としては
- マイニング(採掘)をする
- 仮想通貨取引所で購入する
- OTC(Over The Counter)取引で入手
- ビットコインを貰う
- お小遣いサイトの報酬として貰う
の五つがあります。
法定通貨との比較の段落でも述べましたが、新規発行されるビットコインは金の採掘のようにマイニング(採掘)作業をすることで入手することが可能です。
しかし、現在は「マイナー」と呼ばれるマイニング作業によって収益を上げている採掘者が数多く存在しています。
そのため、マイニング作業で報酬を得るには高スペックかつ高額なPCが必要となり、一般人には敷居の高いものとなっています。
五つの中で最も簡単なビットコインの入手方法としては、やはり2の「仮想通貨取引所で購入」です。
仮想通貨交換業者が運営する仮想通貨取引所では、24時間365日取引が可能であり、好きなタイミングで好きな分だけ売買することができます。
国内でのおすすめ仮想通貨取引所は
- bitFlyer(ビットフライヤー)
- Zaif(ザイフ)
- bitbank(ビットバンク)
- BTCBOX(BTCボックス)
- FISCO(フィスコ)
- BITPoint(ビットポイント)
となっていますので、気になる方はチェックしてみてくださいね!
また、インターネット事業に定評のあるGMOインターネットグループが提供する仮想通貨販売所「GMOコイン」やDMMグループが提供する仮想通貨取引所「DMMBitcoin」もメジャーになりつつあります。
国内ではそこまでメジャーではありませんがアジア最大級の仮想通貨取引所として「QUOINEX」や「Binance」もあります。
5のお小遣いサイトに関しては「ポイントタウン」を覗いてみてください!
まとめ:ビットコインとは
ここまでで
- ビットコインとは何か
- ビットコインのメリット・デメリット
- ビットコインの発行元に関する謎
- ビットコインと他の仮想通貨との違い
- ビットコインの入手・購入方法
について見てきました。
今後ますます発展していくであろうビットコイン、そして仮想通貨をぜひ利用してみてはいかがでしょうか?
ビットコイン以外の仮想通貨(アルトコイン)も利用したい、という方は以下の記事も参考にしてみてください!
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